父島への道

2022年7月18日月曜日

2022.07小笠原諸島

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 父島へ行くための準備のお話



なぜ父島なのか


前回の青ヶ島に続き、やはり上陸難易度の高い島を選んだ。
「小笠原諸島」という呼称は知っているものの、具体的な島の名前は知らないという人も意外と多いのではないか。諸島と言うだけにいくつか島がいるのだが、有人島は父島と母島の2つのみである。

正直言うと、青ヶ島の「二重カルデラ」や「還住」、「ひんぎゃ」ほど具体的な魅力にとりつかれたわけではなかったが、離島界大手の小笠原さんには一度挨拶をしておいて損はないだろうとは思う。
稚内もそうだったが、その土地それ自体というより、そこに至るまでの到達難易度もまた島の魅力としてカウントされるべきだと思う。いざ調べてみれば、もちろん空路はなく、船で片道24時間。これは手強い…。それにしても、距離も1000km、所要時間も24時間と、キリが良すぎて冗談みたいな島だ。

やりたいこと


★絶対目標

 父島に行く

☆希望

 南島に行く
 コウモリを見る
 光るキノコを見る
 イルカと泳ぐ
 ウミガメの刺し身を食べる
 誰かと仲良くなる
 役所や図書館で島の暮らしと歴史に触れる

希望の最後のやつは青ヶ島で楽しかったやつ。
今回も天候に左右されそうだが、まぁ半分達成できれば満足。

準備


小笠原は、まず日程調整からしてハードルが高い。青ヶ島とは異なり、毎日行き帰りの交通機関が動いているわけではない。ひとたび行けば、その日のうちに来た船に乗って帰るか、一週間程度滞在するかの二択しかないため、相当の長期休みを確保しなければならない。そういう意味では、青ヶ島のほうがラクかもしれない。

今回は初めてということもあって、往復の船と宿をまとめて予約できるおがまるパックを申し込むことにした。予約は2ヶ月ほど前から始まる。時期や泊数によって予約開始時期は異なるため、よくよく確認する必要がある。

予約手段は電話のみ、指定された日の午前9時に開始する。当日は普通に仕事がある日だったので、正々堂々と「おがまるパックを予約するので午前休を取ります」と宣言し、電話3台で予約合戦に挑んだ。結果、粘ること1時間超でなんとか予約をとることが出来た。青ヶ島よりも大変だったかもしれない。

なお、この時点で利用する便と、宿の指定までしなければならない。もちろん、希望する宿がすでに予約でいっぱいである可能性もあるため、このときは第6候補くらいまで用意しておいた。結果、第3候補の宿を取ることになった。



父島は大きく分けて3つのエリアに分けられる。大村地区は港があることもあり、宿や商業施設も多く、利便性に富んでいる。あとの2つは大村よりもひっそりとしているが、そのぶん喧騒から離れた"島感"は感じることができるだろう。
今回はこれまた初めてということで大村地区の宿を希望していたが、残念ながら全て満室だったので扇浦地区の宿にお世話になることとなった。

次はツアーの予約だ。小笠原諸島は、自然公園法や保護林制度その他により、その広域が一般人の立ち入りを禁止している。たとえば珍しい植物を見ることができる保護林などは、その全域がフェンスで区切られており、入り口にも厳重な注意書きが書かれている。ただしそこは指定を受けたツアーガイド同伴なら立ち入り可能ということで、つまりは小笠原ならではの何かを楽しむなら、ツアーガイドの予約はほぼ必須ということだ。

今回は無人島である南島への上陸と、太平洋戦争の舞台ともなった戦跡ツアーの2つだけを申し込んだ。あまりキツキツでツアーを申し込んでも仕方ないということと、島はいろんなことがその場その時のノリで上手くいくことがあるので、ちょっとそれに期待してみようという腹だ。

ここまで準備を終えた雑感として、今までは旅先で何をするかということより、どこをどのように巡るか、どのような行程を組むかということに苦心していたので、少々物足りないというか、いつもの感覚が通用しないちぐはぐな感じはあった。

装備


水着
トレッキングパンツ
タオル複数枚
レインウェア
島人を気取ったTシャツ
その他いつもの


資料

申込みが完了すると、封筒で各種資料が届く。

上記、おがまるパックのパンフレット。

各種航路の時刻表。

船内の案内。結構面白い。

片道24時間の過ごし方。結構ヒマになる…と思ったが、このパンフレットはかなりキツキツのスケジュールを組んでくる。

隣りにある母島の案内。今回は行かない。

各種クーポン券。

父島ガイドブック。結構ページ数があって充実している。

PCR検査


一週間前になると、PCR検査キットが送られてくる。
自宅で唾液を採取し、出発前々日の午後あるいは前日の午前に竹芝桟橋まで持参する必要がある。(他の方法もあるが、東京近郊に住んでいるならばこの方法が一番ラクだった)
ここでPCR陽性なら出発前日あるいは当日に連絡が入り、乗船不可となる。恐ろしいことだ。ここで小笠原諸島の記事が終わりならないことを祈り、養生して過ごすことにする。

午前は起きられる気がしないので、出発前々日の午後に竹芝桟橋まで提出することにした。
青ヶ島0日目でも触れたが、JR浜松町駅は竹芝桟橋までの道のりがそこら中に掲示されているので、まず迷う心配はない。
すでに駅の改札から航海ムードである。


出発前日の20時までに連絡が来なければ陰性、晴れて小笠原行きの船に乗ることができる。島内ではあらゆる場所でPCR陰性であることの証明が求められるらしい。これを無くさないようにと渡された。いぬかわいい。

晴れるといいなあ。

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