父島0日目 出航

2022年8月3日水曜日

2022.07小笠原諸島

t f B! P L
(サムネ用・東京からおがさわら丸に乗り込む)

おはようございます、今日は父島に向けて出発の日です。まぁ到着するのは明日の昼なんですけどね。出航は午前11時だが、集合は午前10時。朝食も食べてないうえに少し時間に余裕があるので、竹芝桟橋のすぐ近くにあるファミマへ。

ここのファミマは非常に市販薬コーナーが充実している。父島に限らず島にはコンビニがほとんど無く、薬が簡単に手に入らないこともあるので、心配ならばここで買っておいたほうがよい。もちろん酔い止めも充実。
客層的に、荷物が多いことを考慮してか通路が広々としている。
ファミマから徒歩2分程度で竹芝桟橋ターミナルに到着。これみんな小笠原行きかも。
リストバンドをもらう。これを腕につけているとPCR陰性でしたよという証明になるので、島では常に身につけていなければならない。ちょっとおしゃれ。側面には「Protect bonin Family」と書いてある。Boninは小笠原諸島のことを指すが、これは後述。
いよいよ乗船。足元には靴に付着した虫や種子を持ち込ませないための洗浄シートが敷かれている。小笠原諸島は東洋のガラパゴスと呼ばれ、生物多様性を保つために様々な取り組みがなされている。
見送る人、見送られること、交々である。この日はこどもキャンプツアーと呼ぶべきか、とにかくそんな感じの30人くらいの団体がおり、向こう側では親らしき人々が手を振っていた。引率者のお姉さんが「じゃあせーので、いってきまーすって大きな声で言おうね!」みたいなのをやっており、それはそれですごくいい絵なのだが、これを出航前後に4回くらい繰り返したので、子供も親も「もういいよ・・・」という表情をしていたのがいたたまれなかった。
そして、けたたましい銅鑼の音と汽笛の合図で、いよいよ離岸、出航だ。これから24時間の船旅が始まる。そして皆さん、この汚い東京湾の海の色をよく覚えておいてください・・・。
さて、初日は船で一泊して終わりなので、本記事は船内の紹介を主にしようと思う。おがさわら丸は7階建て。大型の貨客船を利用したことがない人にはピンと来ないかもしれないが、中には立派なスイートルームやレストランが設置されていたりと、ちょっとしたホテルくらいのサイズはある。最上階が7階だが、更にその上8階相当には展望デッキ、いわゆる甲板がある。1階相当部分は機関室なのか、とにかく立ち入ることはできない。わかりやすく下階からご紹介しよう。
さっそくだが2階の写真はない。こちらは2等和室と言って、いわゆる雑魚寝部屋がある。カーペットが敷いてあり、頭の部分だけは隣の人との間仕切りがある。らしい。さすがに24時間の船旅ではきつい。俺にとっては。

3階は「ミニサロン南島」がある。船内の各施設は小笠原諸島の地名をモチーフにしたものが多い。南島は小笠原諸島でも特に風光明媚な無人島。実際に行ってきたので後日紹介する。壁に描かれたウミガメがかわいい。


ミニサロン南島はちょっとした喫茶スペースで、様々な種類の自動販売機と給湯器、それに飲食コーナーがある。船内でもあんまり認識されている感じがなく、利用者もそれほど多くない。穴場の談話スペースといったところ。
次は4階。こちらがメインのフロアである。




搭乗口は4階なので、みな乗船してすぐに4階を見ることになる。広々とした空間に、明るい配色のカーペットで気分も高揚する。船内案内所や各施設の営業時間案内、航海ルートや現在地を常に表示するモニターなどもあり、とにかく何か気になることがあれば4階に来ればだいたい解決する。
なお、船が東京湾を出ると海流の影響を受け、少し揺れが強く大きくなる。また、電波も父島に着くまでは全く入らなくなるので、スマホ等で暇つぶしをしようと考えていた人などは要注意だ。一応、八丈島を通り過ぎるときに外に出ていれば入ることもある・・・らしいが、まず期待しないほうがよいだろう。ちょっとインターネットが使えないくらいならいいが、イマドキな問題として、毎日ログインボーナス系のアプリを使っている人は死活問題だろう。泣いても叫んでも、翌日の昼までは電波が入らないので、そういうのは早めにやっておくこと。


談話室もあり、廊下には小笠原諸島に関する様々な資料が掲示されており、どれも興味深い。ラウンジには観光パンフレットや情報モニターもある。船酔いにさえ気をつければ、この長い船旅でも、ここなら何時間いても飽きることがない。
なんと船内にはエレベーターまである!そしてこの4階が、今回泊まることになった2等の部屋がある。

こんな感じで、左右に2段ベッドがそれぞれ配置され、影響するのはせいぜい4人ほどのプライベート空間になっている。2022年現在はコロナの影響で、向かいの部屋には誰も入らないようになっていた。ラッキー。ベッドの大きさは200x80でそれほど狭いとも感じない。


ハンガーや小物置き、枕にマットレスと布団、照明とコンセントが一口と空調もあり、非常に快適とは言えないが、及第点は全然取ってくるくらいのカプセルホテルといった感じの部屋である。個人的には、寝具はもうちょっとちゃんとしたやつがほしいところ。薄手のマットレスに直寝で、枕も結構硬いので、合わない人には合わない。ただそうは言いつつ、自分はガッツリ10時間くらい寝ることができた。
ベッドには大きな荷物を置くスペースはないので、廊下のラックに置くことになる。これも十分な数が配置されているので、困ることはない。



「レストラン父島」も4階にある。父島はご存知、小笠原諸島のメインとなる島である。メニューも豊富で、金額もマックス2000円と、それほど高いわけではない。中はキレイなレストランという感じで、イメージとしては社食や学食に近い。カウンターで注文し、お盆を受け取って持っていくスタイルだ。

こちら「タラカツチーズ定食」1500円なり。船の上だからといって冷凍食品というわけではなく、ちゃんと調理して出してくれる、とにかくそこは普通のレストランと同じである。ボリュームも申し分なく、旨い。机は滑りにくい素材になっており、コップが動く心配もない。カウンター席には窓があり、外の景色を眺めながらの食事を楽しむことができる。



まだまだ4階の紹介だ。充実した自動販売機がある。価格もそれほど高いわけではない。給湯器や電子レンジもあるので、カップ麺はもちろん、持ち込みの弁当を温め直すことだってできる。


シャワールームもある。ドライヤーや洗面台、シャンプーなどもあり、特に不便なことはない。2等以下の部屋の場合、タオル類はないが、いざとなれば自動販売機で売っているのでなんとかなる。
また写真はないが、10台以上の洗面台が設置された、広々とした洗面室がある。男女で分かれているので、もしかしたら女性の方はメイク関係の設備が充実しているのかもしれない。また防音機能のあるキッズルームやペットルームもある。

5階は共用の設備はなし。特2等以上の個室があるのみだ。
6階は「ショップドルフィン」がある。自動販売機にはない飲食物や、記念グッズ、書籍などが売っている。ここでしか手に入らない品物もあるので、一度覗いてみるのがよいだろう。
さて、7階は「展望ラウンジ母島」だ。こちらは4階の「レストラン父島」よりはちょっと小規模なカフェのような場所だ。




小規模とは言ってもメニューは非常に充実している。また父島よりも窓が大きく、まさに展望ラウンジの名に恥じることがない。ここからそのまま外に出ることもできる。
また、おがさわら丸の看板メニューはこのアップルパイだ。父島でも母島でも、焼き立てを提供してくれる。これが本当に美味しい。なお、一緒にパンケーキを頼んだ後に、八丈島に向かう橘丸で食べたクソまずいパンケーキのことを思い出し、しくじったかと一瞬顔がひきつったが、こっちのパンケーキは普通に美味しかった。あれは一体何だったんだろう。


船酔いが怖くて、昼過ぎから昼寝をしていたらもうすっかり夕方になっていた。18時を過ぎると多くの人が甲板に出て、水平線に沈む夕日を見に来る。右側には八丈島があるはずだが見つからず、もうすっかり陸地は見えなくて、見渡す限り海だ。
ショップやレストランは21時には閉店する。ただ、片付けが終わり21:30になると、レストランが夜間開放され、24時までは広々とした談話室として利用することができる。22時には消灯、夜間照明となり、甲板も立ち入り禁止になるので星を見に行ったが、曇ってるのか船の明かりのせいなのか、ほとんど何も見えなかった。金星が見えたり見えなかったりしたので、たぶん雲だろう。よく晴れた都心のほうがまだ見えるくらいだったので残念だ。

あれだけ寝たのに夜になればしっかり眠い。八丈島のように朝起こされることもないので、長い船旅を逆に利用し、自然に目が覚めるのでぐっすり寝ることにした。

おまけで公式の紹介動画をつけておく。「最初からこれ見せればいいじゃん」と言われればそうなんだけど、それを言っちゃオシマイなので・・・。

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