日本縦断<11日目>佐賀市に来たんだ

2018年9月4日火曜日

2015.08日本縦断

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二度寝を繰り返し、気がつけばもう午前9時過ぎ。旅も10日を過ぎると疲れが溜まってくるというものである。
今日は鹿児島から熊本を通過して、一気に佐賀まで北上する。

ゲストハウスというものは、たいていキッチンが開放されている。どれをどう使おうが自由なのだ。
午前9時過ぎともなると、もう誰もいない。旅人の朝は早いのが普通なのだが…
食器は使えるし、昨晩買ったベーグルは焼けるし、ゆったりとした朝食タイムを味わうことが出来る。
食器を洗って仕舞うところまでがセットなのも、また良い。
上を見上げればどんよりとした曇り空だが、雨が降っていないだけマシだ。今日は曇か雨の予報なので、移動に専念する。まずは湘南電車ラッピングの市電で鹿児島中央駅へ。
本当は肥薩線経由でSL人吉に乗りたかったのだが、一週間前の台風で起きた土砂崩れのためSLはお休み。西の海沿いに北上することになった。まずはJRに乗り込む。
程なくして川内駅に到着。これセンダイって読むのか。駅名標見るまでずっとカワチだと思ってた。九州なのにセンダイってのはちょっと妙で面白い。
ここからは「肥薩おれんじ鉄道」に乗り継ぎ。九州新幹線の開通を機に第三セクターとなった路線である。ホームは続いているが、途中に看板や砂利があって車両は直通できないようになっている。うーむ。
こちらの駅名標はJRのものに比べて真新しく、きれいである。おれんじのイラストも爽やかで印象が良い。
車両もなんだかかわいい。
座席ではくまモンがお出迎え。そうか、全く意識してなかったけど、ここは熊本県なんだよな。くまモンが一般化しすぎたせいで、熊本県と結びつかない。
どこで降りるかわからないので、とりあえずフリーきっぷを購入。
路線は常に海沿いを走る。空はスッキリと晴れて、気持ちの良い快晴だ。南国らしい木も相まって、爽やかな夏旅といった風情に酔いしれることが出来る。
途中にあった「薩摩高城駅」に何か惹かれるものがあり、降りてみたい衝動に駆られたが、手持ちのJR時刻表では次に来る電車もわからない。こういう時にパッと降りてしまえないのが自分の弱さだ。夜明駅で見せた勇気をもう一度振り絞ることもできずに、電車は薩摩高城駅を出発した。
後で調べたところ、まぁそんなに特筆すべき駅というわけでもなかったが、山を背に海に面している地形で、ちょっとしたプライベートビーチ気分を味わえるのどかな無人駅というところだった。あんまり時間を潰せる感じではない。
電車は出水駅に到着。これもまたちょっとした難読駅名だな。
まぁまぁの大きさの駅であるようだが、とにかくここで乗り継ぎである。
駅から見えたのはSLの模型だろうか?鉄道の要所であったことが伺い知れる。
まぁまぁの規模の駅であるようだが、特にめぼしいものも見当たらない。だったら薩摩高城駅で降りておけば…(まだ言ってる)
肥薩おれんじ鉄道はまだまだ北上する。次の乗り継ぎポイントはここ、八代駅だ。特に途中下車とかもせず、まっすぐにここまで来てしまった…たのうら御立岬公園駅〜上田浦駅の車窓風景は抜群なので、もし乗ったらぜひ見てほしい。写真か?景色に見とれて撮り忘れた。
ここから先はJR,肥薩線に乗り換えである。

しかしまぁ、こう両端がJRだと、いや分かっちゃいるんだけどなんかなぁ…。この区間だけ渋々フリーきっぷ買うのも腑に落ちないし。そうだ、JRが肥薩おれんじ鉄道を買収されば良いのでは!?(錯乱)
ここでの乗り換えは少し時間があるので、駅周辺を散策しよう。
うっオタク
八代駅外観。「八代駅」の看板と「FamilyMart」の看板が同じ大きさってどういうことだ?もうちょっと主張しろ。
時刻もお昼時なので、駅弁を求めに駅前へ。
八代の名物らしい鮎を使った弁当を売っている店「より藤」を発見。なんとなく閉店しているように見えたが、寂れているだけだった(失礼)
折角なのでオススメっぽい「鮎屋三代」を購入。九州の駅弁ランキングで相当な上位らしいけど…?
ウッ鮎まるごとの甘露煮だ。実は甘露煮はあまり得意ではない。ビジュアル的にも一尾まるまるというのはあまりいただけない。具も素っ気なくて、ちょっと期待はずれだ。
かといって、どこにでも売っているような牛肉弁当などを買うのも癪だ。
ご当地の駅弁を買うのも好きだが、実はご当地緑茶を買うのも一つの楽しみである。北海道の「うらら」なんかは本当に美味しい。
この「知覧の緑茶」が大当たりで、香りが強く、しっかりとした苦味がある。これがなんと鮎の甘露煮にぴったり合うのである。弁当は見た目ほどではなく、おいしく頂くことができた。おかずもあれくらい淡白な方が全体のバランスとしてはいいのかも。さすが人気ランキング上位の駅弁だ。
なんて言ってる間に佐賀駅に到着である。今日は佐賀に泊まる。
昔の偉い人は言った。SAGA佐賀…
今の若い人は言う。佐賀市に来たんだセツナトリップ…
しかし流石に佐賀駅前は「一面田んぼだらけ まるで弥生時代」なんてことはなかった(当然である)
街としてかなり発展しているのだが、俺の大好きなゲストハウスが全然ないのはいただけない。痛い出費だが、やむを得ない。
初アパホテルである。と思ったが、そういえば新卒で入った会社で4/1~5にあった合宿研修の会場がでかいアパホテルだった事を思い出して急に胃が痛くなってきた。
普段こんなホテルに泊まらないもんだから大興奮である。部屋の設備が良すぎる。あと広い。アパホテルってホテルのランクとしてはどんなもんなんだ?俺にはもったいない。4000円は高かった…

さて、夕食である。
佐賀の名物は何かと調べると「シシリアンライス」とある。
こんな料理。
佐賀観光協会のHPに従って店を探し、夜の佐賀に繰り出す。どうもホテルとは反対側の駅南口のほうが栄えているらしい。
遅くまで営業している飲食店は田舎では希少なのだ。
「クレスト」という店が非常に有名らしいのだが、現在は休業して居酒屋になっていた。
ネット上でもクレストの情報は多いが、もう4年も閉まっているので恐らく閉店であろう。
注意されたい。
サラッと紹介したが、休業から1年経って情報を更新しない観光協会の姿勢には疑問を感じる。夜の佐賀で一人いらだっていた。
気を取り直して2軒目へ。駅から少し離れたしまむらの近くに、その店はある。
「カフェ・ドンキホーテ」※2018年現在、閉業。
ひっそりと佇む小さなカフェだが、それなりにお客は入っていた。
店内は小洒落ている。
マスターは寡黙だがいい人で、観光客とわかると、いろいろとオススメを教えてくれた。
本棚にはるるぶなど旅行雑誌が置かれており、佐賀への愛を感じる。
ここらでは一番長くシシリアンライスを出している店だそうだ。
シシリアンライス。見えないが内側には佐賀牛を敷き詰めてある。
これも洒落ているが少々量は少ない。
蛇足だが、ショッピングモールゆめタウンに向かう。
佐賀市に来たので他機種セツナトリップをせねばならない。
田舎は土地ばかり広くてゲーセン活動が捗る。
帰り道。
佐賀はチャリンカーに優しい街だった。
道は広く、高低差もなく、自転車道がしっかりと整備されている。

翌日の計画を立てつつ、2:30頃就寝。遊びすぎた…

鹿児島中央1029-1119川内1128-1355八代1419-1641鳥栖1653-1724佐賀

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