青ヶ島への道 0日目 東京→八丈島

2019年8月2日金曜日

2019.08青ヶ島

t f B! P L
(サムネ用)

さて出発の日である。
東京を出る船は深夜に出港するので、日中は普通に仕事をし、一度帰宅してからゆっくりと電車に乗り込んだ。
夜の出立と言うのもまた乙なものである。
ターミナルである竹芝桟橋は、京浜東北線の浜松町駅から歩いてすぐ。新橋のあたりだ。
その界隈にフェリー乗り場と言うイメージが全くなかったので新鮮である。
北口に出れば案内板があるのだが、とにかく駅を出て右へまっすぐ歩けばよろしい。
8分も歩けば建物が見えてくる。
出航は22時半なのだが、竹芝桟橋に着いたのはその30分前だった。
結論から言うとこれはちょっとマズくて、現地でけっこうドタバタしてしまった。

確かに東海汽船のFAQを読むと、「1時間前には着いておけ」と書いてある。
いやいや、飛行機だって30分前で間に合うんだから、船なんか余裕だろ、と思っていたのが間違いだった。別に乗れなかったわけではないが。
ロビーはかなり横に広い。まずどこに行けばいいかが分からない。
右のほうに八丈島行きのきっぷ売り場がある。インターネットから予約していれば、まずはこの列に並ぼう。
次に窓口でメールの予約番号を見せると券が発行される。その券には氏名や住所などを書き入れる欄があるので、近くの記入台で書くよう指示される。この時点で出航20分前だが、当然すでに乗船は始まっている。反省。
窓口の指示に従い、館外の行列に並ぶ。
「御蔵島・三宅島・八丈島の方はこちらで〜す」の係員の声で、あぁ、自分は八丈島に行くのだということを改めて実感した。少しずつ進む列に並びながら、少しずつ船の全容が明らかになってくると、気持ちが高ぶっていくのがわかった。
船内に乗り込み、まずは客室に向かう。橘丸はなんと豪華6階建てで、自分の泊まる特2等の部屋は3階にある。
特2等のブースは、一本の廊下からさらにフォーク状に通路が延びており、その通路沿いに寝床が12床あるような格好だ。


足元には返却式のコインロッカー、枕元には小さな網棚とコンセント、照明がある。
ベッドは長さおよそ190cmくらいか、少々手狭だが大きな問題はない。
もちろんカーテン付きだ。

下のランクである2等の部屋も探検してみたが、すでに満員だったので写真は割愛。
廊下の近くにげた箱があり、8人1ブースの雑魚寝となっている。
思いのほかブースあたりの人数は少ないが、廊下に面しているので物音は気になるかもしれない。特2等で正解だったかも。
ただまぁ、8人全員を知り合いで固めている部屋もあり、それはそれで楽しそうである。
特にすることもないので寝床でうだうだしていると、突然放送からけたたましい銅鑼の音が聞こえてきた。空襲かと思ったが、これは出航5分前の合図らしい。
せっかくなので甲板に出てみると、ちょうど東京の夜景がゆっくりと動き出していた。

突如、上階の甲板から「いってきまあああああああす」との大声が聞こえてきた。と同時に、近くの低いビルの屋上からペンライトをもって手を振る10人くらいの人影が目に入った。ほとんど悲鳴に近い「いってらっしゃあああああい」の声、俺は映画のワンシーンでも見させられているのかと思った。

東京湾の夜景は思ったよりもきれいだった。当たり前だが、東京タワーやお台場、レインボーブリッジがよく見える。


 
 

甲板にはベンチとテーブルがあり、多くの人がそこで晩酌を楽しんでいた。
うーむ、こればかりはうらやましい。ちょっとばかり一人旅を後悔した(と言って別に一緒に行く友達もいないのだが)。

もう少しだけ船内を探検した。食堂がある。メニューはかなり豊富みたいだ。パーキングエリアでよく見るおにぎりとかフライドポテトとかの自動販売機もある。

ちなみに1等とかの超いい部屋は完全に部屋が仕切られていた。
でも特2等で全然十分です。

23:30に消灯。船内はWi-Fiが飛んでいるが何故かベッドまでは届かない。周りも静かなのでおとなしく寝ることにする。
次に目を覚ましたらいよいよ八丈島だ。

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