ながされて佐渡島 1日目 みなとぴあ(下書き)

2019年8月8日木曜日

2019.08佐渡島

t f B! P L
ながされて佐渡島 1日目

青ヶ島から帰ってみると夏季休暇が6日も残っていた。頑張って公務員試験受けてよかった〜

さてどこへ行こうと考えるに、九州は台風が来てるし北海道は近々行くので本州限定だなと考え、そこから思考が紆余曲折して新潟は佐渡島に行くことにした。
18きっぷで行って途中にある秘境駅の土合駅や、県立博物館のある長岡に行こうと思ったが、意外と日程がキツく、佐渡島のほうがそぞろになってしまうのでやめた。人間身の丈にあった旅行計画を立てるべきなのである。行き帰りは贅沢に新幹線を使う。どうせみんな関東大震災で死ぬのだから早めにお金とか使ったほうがいいよ。

佐渡島に行こうと思い立った青ヶ島から帰った夜はろくに考えがまとまらず、翌朝あわててポチポチすることになった。
新潟の宿、佐渡の宿、レンタカー、フェリーの予約を行う。佐渡島のレンタカーは流石にどこも満車だったので、仕方なく新潟市のレンタカーを借りることとする。こちらはガラ空きだがフェリーに乗せるときにそれなりの運賃がかかる。まぁこればかりは直前に思いついた俺が悪い。なってて良かったタイムズプレミアム会員。

新潟港は新潟駅から歩いていくことは大変だがバスや車ならすぐである。佐渡島行きの汽船はカーフェリーとジェットフォイルの二種類があり、両方あわせると一時間に一便は出ている。ジェットフォイルについて調べるとなんと船が海の上を飛んでいた。何を言ってるのかわからねーと思うが俺も何を見せられているのか分からなかった。

ここまで書いて気付いたのだが八丈島や青ヶ島から帰ってきてすぐ佐渡島ではまるで流罪のたらい回しである。まぁせっかくだから流人について勉強する夏ということにしておこう。そういうことで今回のタイトルは、高校生クイズで「アキバ行くぞ」「流されて藍蘭島」などの名言を残しコラ画像やMADにもなった友人をリスペクトすることにした。

昼前に家を出て1240東京発のMAXときに乗車。超久々に駅メモなんぞを起動する。このとき、佐渡に滞在する9〜11日がちょうど新潟まつりの日程であることを知る。これが吉と出るか凶と出るか。なお最終日の夜にレンタカーを返すのだがちょうど花火が打ち上がる。ギャー。

目が覚めると新潟駅に到着していた。確か万代口というのが交通のメインだった気がする。いざ降り立ってみると、以前来たときもそうだったのだが、どうにも駅前の様子がピンと来ない。今まで撮ってきたいろんな駅前の写真をシャッフルして出されても、新潟駅だけは当てられない自信がある。駅自体の立ち姿もなんだか看板だらけで騒々しい。万代口じゃないほうはきれいなのだろうか…心なしか若者たちまで野暮ったく見える。なんだか『坊っちゃん』の四国上陸時みたいになってきたのでやめよう。

ここから歴史博物館「みなとぴあ」を目指す。駅からバスで15分、そこから徒歩で10分程度だ。新潟はバス便が発達しているらしくかなりの系統と便がある。あまりにバス停が多いのでターミナルには縦列ではなくフォーク状にバスが停車する。ちょっと綱島駅っぽい(伝われ)。
4番乗り場からC70系統に乗り「湊町通二の町」で降りると民家の真ん前に着く。そこから後ろを振り返れば看板があるのであとはそれに従って歩けばよい。

みなとぴあからは信濃川を挟んで佐渡汽船が見える。また敷地内は水路があり小さな城の堀のようである。
企画展は「開港場新潟展」。自分にとっての新潟のイメージはむしろそれしかなかったので期待が高まる。

二階が常設展。いつものことながら古代中世にはどうしても興味が向かない。新潟は信濃川と阿賀野川によって作られた砂丘が特徴的で平野部が多い。やがて港町として栄えた新潟だが唐との貿易には長崎や江戸を経由せねばならず、面倒だしピンハネもあるので密輸で栄えた。が、幕府から来た奉行の川村修就が摘発し、その後まぁなんとかなったとかなんとか。
肝心の開港についての解説はあっさりしたものである。日本史おじさんとしてはむしろ日米修好通商条約くらいでしか新潟の名を聞いていない気がするのだが…

一階の企画展は撮影禁止。こちらはさすがに開港についての解説が分厚い。これは開港150周年記念によるという。
横浜・函館・長崎・神戸とともに開港されることになった新潟だが、浅瀬が多くて西洋のデカイ蒸気船が停泊できないとか、鉄道が来なさそうとか、何故かまだ戊辰戦争やってるとかの理由で度重なる延期に見舞われた。結局新潟は10年越しで開港、しかしやっぱりビジネスチャンスはなく、外国人は宣教師くらいしか居付かず、居留地も出来ず、というなんとも残念なことになった。ただ、国内の海運は従来通り北前船とかそのへんで結構栄えた。
上に挙げた四港は実際に訪れたことがあり、どこも似通ってんなぁと思ったけど新潟がそうでもなかったのは、やはり外国貿易がうまくいなかったせいで異国情緒とか欧化が遅れてしまった結果なのだろう。また港の形態も他と違って船が信濃川に入ってくるので、街、港、海、みたいな分かりやすい形ではないというのもあるだろう。そういえば横浜は160周年開港祭をこの前やってた気がする。このあたりでも新潟の時間差を感じる。
確かに開港をクローズアップするとネガティブな雰囲気が漂ってしまうことは否めない。しかしだからといって常設展のあの薄っぺらさは如何なものかと思う。この企画展がやってる時でよかった。

ここからは散歩がてら駅まで徒歩で向かう。なるほど港に面した道は汽船や漁船がたくさん停泊しており、信濃川とはいえ港町の趣がある。ベンチで休む人、ランナー、犬の散歩、このへんは横浜の雰囲気を感じる。また博物館のまわりには石造りの銀行や税関庁舎の跡があり、このへんは函館といっしょだ。やっぱり新潟も五港の仲間なんだなと実感した。

駅までは30分ちょいあれば着く。別にバスいらなかったな。今日の宿は新潟駅万代口から徒歩3分のゲストハウス「BOOK INN」。本棚の中に寝床がある。好きな人は好きそう。一泊2500円くらいなのだが新潟まつりやらで繁忙期なので3500円。安い。そのかわり各種アメニティが有料。俺は全部持参してる戦闘民族なので問題ない。


このあとツイッターのフォロワーと焼肉いったりラウンドワン行ったりした。音ゲーコーナーが24時間営業だった。メンテはまあまあ。リフレク6台なのにポップン1台だった。逆だろ。ひとしきり遊んだあと帰ってシャワー浴びようとしたら石鹸類がなかった。いつも旅するとき石鹸類もってるのに今回に限って忘れた。えーん。

キリ番ゲッター

ブログ内検索

QooQ