ながされて佐渡島 3日目 上陸、博物館めぐり(下書き)

2019年8月9日金曜日

2019.08佐渡島

t f B! P L
0809


やらかした。前夜にレンタカーの確認をしていたときに気付いた。
タイムズレンタカーの予約、フェリーや宿の予約と並行して焦りながらやったせいか、「ピッとGO」というサービスにチェックが入っていたらしい
これ、貸出時にいろんな手続きが省略できるというスグレモノなのだが、タイムズ会員カードがないと使えない。そんなものは家の車のダッシュボードに置いてきた。
注意事項を読むと「カードがない場合はレンタカーの貸出手続きができない場合があります」と書いてある。「ピッとGO 忘れ」などで検索しても全く情報が出てこない。
予約変更でピッとGOのチェックを外そうとしたら予約可能時刻じゃないと言われた。営業時間内なのにそう言われるということは単純に直前過ぎて受け付けてないということなのだろうか…
いずれにせよこれが借りられないと全てがパーである。あとはもう祈るしかない。

借りられました。

新潟駅前の車線は結構難易度高いが、とりあえず青看板の「佐渡航路」を目指せばよい。敷地内に入ったら今度は「カーフェリー車のりば」を目指す。というか内地で車借りて船に乗っける奴なんてそうそういねーか。
ネット予約なので切符売り場で発券する。このとき出航40分前だったが先頭の車はもう乗船し始めていた。まだ朝食を買っておらず焦った俺は3Fの売店へ猛ダッシュしたのだが、実は船内のほうが品揃えが良かったというオチ。
2等客室はよくある雑魚寝カーペット。適当に陣地を取って寝る。フェリー移動中は寝るのが基本。

2時間後、佐渡に到着。行きたい場所はピックアップしていたものの順番などを全然決めていなかったのでここで少しタイムロスをする。近くに「あいぽーと佐渡」というインフォメーションセンターがあったので寄ってみたがどちらかと言うとイベントホールの様相を呈しており、観光案内所を期待したもののそうでもなかった。
とりあえず佐渡について勉強してからいろいろ回ったほうが良かろうと思ったので、先に博物館巡りをすることにした。
腹が減ったので「ホテルたびの」の一階にある「味彩」でご当地ブリかつ丼を食べる。1200円。味がしっかりしていて美味いが量は少し物足りない。
すぐ近くに「金沢駅前」という交差点がありちょっと興奮したのだが、そこに国鉄を通すという計画が鉄道省で持ち上がっただけで、路線とかは無かった。ただバス停を駅と呼ぶことはあるらしい。
しばらく田園風景が続く。佐渡はかなりの広範囲で昔の町並みを見ることができる。特徴的な升目のような壁の木造建築が多い。

まずは「佐渡博物館」へ。駐車場が5台分くらいしかない。小さい。大人500円。
一階の金山に関する展示は広いホールに対して実にがらんとしている。基本的なことは説明されているしちょっとした模型などはあるのだがどうにも物足りない。
二階は自然・歴史・民俗。これも1フロアのみ。地形を見てみると二つの山とそれに挟まれた平地と、八丈島とそっくりだということがわかる。こちらは火山ではないが。
歴史と民俗はあっさりしている。島流しされた人物一覧が列挙されていたのは面白いが、その中の有名人をピックアップして島流しにあった理由とかその後の生活とかを書いてくれればもっと面白かったのに、と思う。建物のキャパシティ的にこれが限界だとは思うが、全体的にどうにも物足りなさを感じてしまう。佐渡ってもっと面白いものいっぱいあると思うんだけど。

次は「佐渡歴史伝説館」。駐車場が200台分くらいある。広い。佐渡博物館が佐渡博物館だっただけに、期待が膨らむ。大人800円。
まず受付から中にはいると、島流しされた順徳天皇の娘ロボットが案内をしてくれる。思わず「えっそういう感じなの」とこぼしてしまい受付のねーちゃんが苦笑い。
その後も順路に合わせてロボットが動き、喋り、いろいろと説明する。ロボットは日蓮上人や世阿弥など、島流しにあった著名人ばかりである。
佐渡といえば島流しなので、そのへんを深く知りたいと思い、島流しの登場人物ばかりが出てくるのは良い、、、と思ったのだが…
実際はちょっとリアルなロボットがいろいろ動くのにおかしみを感じるだけで中身は全くない。はっきり言って800円の価値はない。誰をターゲットにしているのか疑問が残る。この施設はこのロボットがギコギコ動くだけで終わりである。あとは佐渡の人間国宝の作品が展示してある。えっこれだけ?なんだか騙されたような気持ちになって車に戻った。

佐渡についてちゃんと知りたいと思うのなら、佐渡博物館を丹念に見るか、あとは県立歴史博物館の佐渡のところを頑張って拾うか、あるいはウィキペディアをちゃんと読むのが良さそうである。
佐渡博物館でも、動植物の生態は本土とあまり変わらないという説明があったから、じゃあ自然科学のブース縮小して歴史もっと充実させろよと思った。ていうか伝説歴史館潰してあの広い敷地を活かしていい博物館作ってくれ。博物館でウキウキしなかったの久しぶりだ。

宿「perch」に向かう。国道沿いなのでアクセスはかなり良い。古い旅館をリノベーションしたゲストハウスは非常に広く、また趣があり、清潔感がある。かなりオシャレである。だいたいリノベ系のゲストハウスは古民家が元だったりするのだがここはでかい旅館なので開放感に溢れている。いっぺんに好きになった。なんなら広すぎるくらいだ。

洗濯物の待ち時間に周囲を散歩する。昔ながらの雰囲気を残す国道沿いの商店街は、シャッター街かと思いきやそれなりに開いている。客入りがあるかどうかは知らない。看板にトキのイラストがあしらわれており可愛い。

夜の過ごし方について宿のオーナーに相談した結果、相川方面に行くことにした。佐渡一周道路を時計回りに進み、夕暮れ時の海岸沿いを走る。何枚かいい写真も撮れた。
その後、これまた海沿いの「ホテル吾妻」の温泉で日帰り入浴。これがタイミングバッチリで、本当にこのコースをオススメしたいのだが、まず日没が18:30〜19:00くらいだとして、そのあとすぐにホテルに行くと、ちょうど19時からの夕食のタイミングとぶつかって風呂が貸切状態になる。しかも露天風呂からトワイライトタイムを堪能できる。実際、30分くらい入浴していたが誰も入ってこなかった。
ここで相川界隈の食事処のパンフレットが入手できる。宿のオーナーからはあるバーを勧められていたが寿司が食いたくなったので「銀寿司」に向かう。
駐車場は正面にあるやつを使っていい。佐渡前ずしが8貫1600円。安い。少し物足りなかったので追加4貫を適当に握ってもらう。ネタの名前は毎回聞くが魚に詳しくないので食べる頃には忘れている。美味かったことだけが記憶に残る。
この時点で21:30だが、19:00から22:00まで近くの北沢町の鉱場でライトアップをやっていると宿で聞いたので向かってみる。



夜の鉱山に不気味に浮かび上がる選鉱場。それはまるで船のようで、なるほど長崎のアレが軍艦島と名付けられたのも頷ける。ライトアップは色や角度を変えて飽きさせない工夫がされていたが、終わる瞬間に何か仕掛けはないのかと気になったので22時まで粘ってみた。すると30秒前くらいに普通にフッと暗くなり、真っ暗な草っぱらに一人取り残されてしまった。本当に暗かったので星がきれいに見えたのだが、そういうのが苦手な人はやめておいたほうが良さそうである。

そんで宿に戻って今に至る。博物館が不完全燃焼だったし明日は相川金山行くかな〜あそこの資料館ならなんかすごそう。

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