ながされて佐渡島 4日目 金山(下書き)

2019年8月11日日曜日

2019.08佐渡島

t f B! P L
0810

9時起床。ゆったり。
まずは佐渡最大の金山である相川金山に向かい、そのあと佐渡島の北半分をぐるりを回って戻ってくることにする。
10:30ごろ到着。昨日の寿司屋で教えてもらった山師ツアーはもともと2名以上の予約制なので無理な話なのだが、夏休み特別企画で当日予約を受け付けていた。所要時間100分、健脚者以外お断りというと実に興味がある。いずれ…。
スタンダードな宗太夫、道遊のセットコースにする。まず宗太夫。江戸時代のもの。坑道の入り口に立っただけで寒い。山梨の氷穴を思い出す。かなり緻密な展示や模型があるのだがなにぶん寒い。外は30℃超えなのに中は10℃。この服装では立ち止まって熟読することかなわない。昨日のうちに佐渡博物館に行っておいてよかった。
坑道を抜けるとふつうの展示資料館が待ち構える。天領なので葵の御紋が待ち受ける。これが結構すごくて、かなり緻密でボリュームのあるジオラマ展示があった。坑道を掘るところから小判の鋳造までがいっぺんにわかる。これは本当に勉強になった。採掘から鋳造までをワンセットでやる佐渡は世界的にも珍しいという。そういえば江戸も金銀なんて掘れないもんなあ。
次は道遊坑。こちらは明治以降。鉄筋やレールなどが特徴的。ていうかさっきより寒い気がする。早足に出る。
出たところに機械工場。作業に向かう坑夫たちの使った道具や仕事の流れなどがわかる。これは夕張の石炭博物館と似てるね。あ、そういえば石炭博物館ってついこないだ消失したんだっけ…行っておいてよかった。
順路に従い「道遊の割戸」へ。よくもまぁここまで掘り進めたものである。botwのほこらチャレンジにこういうのあった気がする。馬宿の写し絵にあるやつ。ていうか遠くから見たら完全に双子山だ。ブレスオブザ佐渡。



なんと3時間近く見学してしまった。マジメすぎんだよなぁ。行くつもりはなかったがすぐ近くの金山茶屋で昼食。天丼、可も不可もなく。

もう少し坂をおりて、佐渡奉行所へ。復元は見事なものだが説明パネルなどは皆無に等しい。でも係員のオバチャンがいろいろ教えてくれる。でもパネルは欲しい。どうしても箱館奉行所と比べてしまう。空調設備はないが、北東から吹く、地元の人の言う「シベリア風」のおかげで涼しい。
外に出て海側の階段を降りると「勝場(せりば)」があり、ここがガイダンス施設になっている。ここの説明はかなり詳しい。金の精錬、小判作りの実物大の模型が見れるのはたぶんここだけだろう。パネルも申し分ない。

なんと1時間半も見学してしまった。そんなにかかる施設じゃないと思うのだが…
京町通りがすぐ近くなので歩いてみよう。ここは相川金山の最も栄えた通りだ。昔の町並みが残るがまぁ佐渡は全土こんなものである。
ずっと続く上り坂に加えて、通りが東西に伸びているせいで日陰が全くなくクソ暑い。拘置所のあてりまでのぼったところで汗が止まらなくなりフラフラしてきたのでギブアップ。特に何があるような通りでもなかった。自動販売機でコーラを買ったら間違えでゼロを買ってしまった。ファック。

昨夜ライトアップ時に見た選鉱場へ。夜はわからなかったが壁面に張り付いた植物がいい味を出している。廃墟として完璧な外見だ。

この時点で16:30、5時間も史跡見学に使ったので充実感はあるが頭が疲れた。ここからは佐渡一周線でひたすら北を目指す。

途中何度か現れるひまわり畑が目を引く。尖閣湾にもひまわりが多い。立ち入りにはお金がかかるらしい。やめておこう。近くの遊歩道から見てみる。一番いいところは見えないようになっているが眺めはかなりのもんである。ひまわりは逆光でよく撮れなかった。

18:30ごろ二ツ亀に着く。キャンプ場になっているらしい。二ツ亀島は陸繋島でビーチから渡れる。がこういうのは渡るより上から眺めたほうが楽しいと天橋立で学んだ。

引き返して今度は大野亀へ。頂上へ向かう道が気になったがなんと立入禁止だった。数年前かららしい。仕方ないので途中の展望台から暮れなずむ曇った西の空を眺めていた。日が沈んでしまえばこんなところには誰も来ない。30分ほど生ぬるい風に身を晒して海を眺めていた。遠くに明かりが見えるが北の方角なのでおそらく漁船だろう。イカだろうか。

ここから時計回りに両津港を目指す。なんと50kmくらい信号やコンビニが無かった。道中は狭い道が多く、たまに待避所や二車線がある。しかも路線バスとすれ違うこともある。運転技術が並より下だと自覚するならばこの道は避けたほうがいいだろう。まぁ他に道は無いんだけど。Aマートという小さなスーパーを逃すと本当に商店がないのでここは寄ったほうがいい。長いトンネルを抜けると海の向こうに町の明かりが見えてくる。そうすれば両津港はすぐ近くだ。信号も1時間ぶりに登場する。

夕食は「いしはら寿し」、おすすめ握り10カン2500円。店内かなりキレイでおしゃれである。駐車場は店の真横。寿司屋としては昨日の銀寿司のほうが好きかな。

もう21:30である。この時間から入れる日帰り温泉は「ホテルきらく」しかない。こちらも露天風呂。
しかし正直なところこの日帰り温泉は実にオススメできない。外構は立派だが脱衣所は非常に狭くドライヤーや鏡台もない。洗い場は二箇所でシャンプーがない。しかも洗い場も露天!風呂自体は結構なものだが、実は隣の建物から丸見え。しかも温泉の外にある休憩所と直結しているので、おぉあっちから海が見えるじゃんなどと言って歩こうものならバッチリ風呂に立ち入れる。この設計は実によろしくない。全然気が休まらないのですぐに出た。ホテルの日帰り温泉でハズレ引くってそうそうないぜ。

明日は東京に帰る。その前にトキ見たい。

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